筑波山に登った。        学院教室 治部愛子

私の目標は普通に歩けるようになること。
もともと先天性股関節脱臼でしたが、テニスもでき、普通の生活を送っていました。父の介護で腰を痛め、背骨が曲がり側湾症と言われ、頚椎までずれ、股関節に痛みが走り、膝、足首にまで痛みが出て、筋肉は衰え、杖を使う生活になりました。
2006年7月から大塚の教室に通い始め、2007年4月7日には、杖なしで歩けるようになりました。
なぜ気功を続けられたかといえば、こうでもない、ああでもないと疑問に思ったからでしょうか?
最初は毎日1時間半ぐらいCD、テープで練功しているのに、なぜ効果(私の場合は痛みが消えること)が得られないのかと疑問を持ちました。立ったり座ったりして練功しているからダメなんだろうかと思い、いつまでこの状態が続くのかと思うとあせりました。
先輩から「皆とスタートラインが違うから」と言われ、そうか、私はマイナススタートなのだから効果が出るのに時間がかかるのは仕方がないのだと思い、練功時間を2時間に増やして続けました。まずは立って練功ができるようになること。そのうちに大塚の教室や合宿では何とか立って練功できるようになりましたが、自宅ではまだできません。気場が弱いせいなら、自宅の気場を強くすれば良いのではないかと思い、練功する前に座ったまま時間をかけてゆっくり気場を作ることにしました。気場をしっかり作るようになったら気持ちも落ち着き、練功がやりやすくなりました。だんだん立って練功できる日が多くなり、気がつけば10月1日からずっと立って練功していました。やっとスタートラインに立てました。
次に自分の状態について考えることにしました。
私が読んだ本によれば、気は遠赤外線で、人間は常に遠赤外線を放出していて、そのおかげで体温を維持していると書いてありました。私の平熱は35.2度~35.4度、朝起きる前に体温を計ると35度以下のこともあります。
整体を受けても温かくならず、身体の芯が冷えている。痛みがある。
私の状態って、以前よりは良くなってきたとは思うけど、以前が悪すぎてまだまだ根深いのだと思うようになりました。
そこで病院に行く代わりに、自宅を気功の病院と思えば時間が作れると思い、自分の日常のスケジュールの中に気功の時間を入れるのではなく、まず気功が一番、次に日常のスケジュールを入れることにしました。この方法で練功時間のことが気にならなくなりました。
それから私が良くなっていく過程をみていてくれ、話し合える友達がいることは励みになりました。何でもプラス思考で考えようと話しています。
そして2007年10月22~28日 健康回復コースに参加し、もっと良くなる希望がみえてきて、気功を続けていて良かったと思い、気功を信じる心が深くなりました。
現在背骨の軟骨はレントゲンではっきり写るようになり、腰椎のでっぱりはなくなりました。姿勢が良くなってきたと皆に言われます。左右の足の長さが2cm程違っていたのが0.5cmの差になりました。坂を上がる時、足が引っかからず楽に登れるようになりました。片足に体重をかけられるようになり、両足を肩幅近くまで広げられるようになりました。痛みも練功反応が起きている時以外は、以前より楽になってきました。
もうすぐ健康回復コースから9ヵ月になります。練功していると身体全体が温かくなり汗が出るようになりました。
気を持ち上げている時、重さを感じるようになり、熱さも感じることがあります。気を注ぎ込んでいる時は、波が頭から足裏まで押し寄せているような感じがしますし、私のまわりの空気が温かいのも感じられるようになりました。
もっともっとがんばって、肩に力を入れずに普通に歩けるように、そして以前のように走ることができるようになりたいと思います。
(2008年8月発行会報より)
~冶部さんはこのあと2008年10月の筑波山合宿で頂上まで登られ、感想文を寄せてくださいました~

筑波山を登って

2回目の筑波合宿です。
去年はロープウェイで展望台まで行き、そこで筑波の麓の景色を眺めていました。見渡す限りモヤモヤでした。皆さんが山登りするのが私にはまぶしく映りました。山登りできるようになるまで筑波に来るぞ! と思いました。
今年、顧先生に山に登っていいですか? とお聞きしたらゴーサインが出ました。「登るぞ! やったぁ!」という気持ちでした。
登る前に綱川さんが杖を買ってきてくださり、準備OK。いよいよお山に登ります。
顧先生が先頭で次が私、綱川さんがいつも私の右側。河野さんが私の後ろ、左側は木村さんがサポートしてくれました。私はそこに道があるから歩く、そこに岩があるから登るという感じで、足はどんどん上がっていきます。おっ、私の足、がんばってるなって感じます。もうすぐ、もうすぐ! 山の頂上に着きました。山頂から見る空は青く澄み渡り、天と地の境目のモヤモヤがよく分かり、何とも言えない安堵感がありました。
皆さんに助けていただいてとうとう山登りができました。お天気も良く最高! なにもかもうまくまわったという感じです。本当にありがとうございました。
今考えると、私としてはかなり無謀なお願いをしたんだなと思います。知らないということはすごいことですね。その時は顧先生についていけば頂上に行けるという一点しかありませんでした。「やった!」 という達成感で今は胸がいっぱいです。
(2008年11月発行会報より)
下は冶部さんのレントゲン検査のデータです。
気功練功や気功整体で得られた効果が見てとれますので、参考までに掲載いたします。

2007年データ

2008年データ