第一歩功指導員検定を終えて改めて思ったこと。  小林由佳

第一歩功指導員検定を終えて、智能気功と出会った6年を振り返ると共に、今回の検定で得たもの、感じたことについて考えてみました。

 

若い世代に智能気功を

私が母に連れられ大塚の教室を訪れたのは、高校3年生の受験を終え、一息ついた頃です。最近では若い世代が徐々に増え始めましたが、教室に通い始めた当初は全くいませんでした。それでも気功に興味を持ち、何かの縁を感じ続けてこられたのは、中学生の頃から体調に悩まされていたことが大きいと思います。

私は中学1年の頃にひどい吐き気に襲われるようになり、外で食事をすることはもちろん、一駅先にすらいけない時期がありました。病院にも行きましたが原因は分からず、薬を飲んでも効きません。病気になったら医者が治してくれるとずっと思っていましたが、これを期に医者でもどうにもならないものがあるのだと理解しました。原因が分からず薬も効かないこの吐き気は一体いつまで続くのか。そもそもこれから進学し、社会に出て働くことなんてできるのだろうかと日々不安を抱えていました。しかし、学年が上がるにつれ徐々に症状は弱まっていき日常生活には全く困らなくなりました。

再び体調を著しく崩したのは大学2年生になった時です。「最悪だな」とは思いましたが、この時はそれほど不安ではありませんでした。というのも原因が分からずとも気功で何とかなるだろうと思えたからです。これは中学の時との大きな違いでした。

若い人でも私のように原因のわからない体調不良に悩まされている人は実は多いのではないでしょうか。若いために普通に元気に生活している人との比較や周囲から理解されないこと、将来への不安などに苦しんでいる人も多いはずです。そういった人たちに智能気功は心の支えになると思います。また、ストレスの多い社会で頑張って働いている世代の人にこそ自身の健康と心のケアに気功はとても良いと思います。今回、指導員検定を一緒に受けた6人のうち3人が若い世代であったことは、やはり若い世代にも気功は必要であり受け入れられつつあるということだと思います。検定を受け、人に気功をどのように伝えるかを改めて考え、勉強することができたので、身近で困っている人がいればどんどん勧めていきたいと思います。そうして、智能気功に縁と福のある人が増えていけばいいなあと思います。

 

理論勉強の大切さ

今回、指導員検定を受け、人に気功をどのように伝えるかを学べた他に、理論を勉強し直し、その大切さを再認識しました。

先日の練功中のことです。急に経験したことのない激しい痛みが背中、お腹の全体にはしり動けなくなりました。あまりの痛さに一瞬救急車かなと思いましたが、いや待てよ、これは練功反応の気が患部をつく反応では?と思い、とにかく緩めることにしました。骨なのか内臓なのかどこが痛いのか、とにかく全体が痛むのでひたすら「緩め~、ほーん~」を繰り返しました。すると、7,8分ほどですーと痛みは消え、まるで形神庄2節の後のように喉の通りがとても良くなるのを感じました。ですが、痛みが引いても再び痛くなるのを怖れ、その日は練功せずに休んでしまいました。

この時、パニックにならずに対応できたのは、これは気が患部をつく反応では?と予想できたことだと思います。つい理論勉強は疎かにしてしまっていましたが、理論を勉強することは心の揺れを少なくし、気功に対する信念を確立していくのにとても大切なことなんだと身をもって経験しました。

ただし、この時の後悔としては、続けて練功した方がいいと思いながらも、やらなかったことです。やはり頭で理解しているのと実際に実行できるのとでは全く違います。実際に実行できて初めて自分のものになると思いますので、大事なプレゼントを自ら捨ててしまったような後悔が残りました。その為、次回同じような痛みが来たら、今度こそ練功しようと思います。そしてこれからも、理論を学び実践を続けていこうと思います。