幸運なこと 

田中 洋田中 洋
金融会社監査役
日本智能気功学院指導員

智能気功にめぐり合えたことは、自分にとってとても幸運なことだったと思っています。その幸運と思うことについて、もっと多くの人たちと分かち合っていきたいものだと思います。

プロローグは平成16年8月のお盆明けでした。ご縁あって大畑敏久さんが指導員をされていた東京都内・深川の智能気功教室に体験参加しました。その夜、布団に横たわって何となく不思議な感覚があったように思います。そしていつかは自分にとっても、智能気功が必要になる日が来ることを予感しました。

第一幕は平成18年12月に突然その幕が上がりました。数え年60歳の大厄の師走、還暦という人生の中間決算期末とも言うべきタイミング。比較的に健康に恵まれてきたそれまでの人生の帳尻を合わせるかの如く、集中的に発生しました。
まず12月上旬に喉の違和感。飲み物も食べ物もすんなりと喉を通りません。次に12月中旬、いつもの街の風景がおかしいことに気付きました。視界の前方から右側にかけて、モノがダブり二重に見えるのです。1本の電柱は2本、道路の1本の白線はV字型に2本、沈んでいく夕日が何と2個見えます。さらに仕上げは12月下旬でした。自宅の屋根裏収納室から折畳み階段を降りる際に、踏み板が二重に見えたのでしょう、踏み外して回転しながら落下し、肋骨骨折、肺に損傷出血ありで即入院、思ってもみない年末年始の1週間入院となりました。

一方、幸運な第二幕は平成18年12月22日から始まりました。都内総合病院の主治医から、喉の反射運動と眼球運動の障害はすべての検査をしても原因不明ですので、この病気は自分で治してください、と言い渡されました。咄嗟にこれは、気功で治すことだと解釈しました。その夜、大畑敏久さんのご紹介を頂いていた大塚教室に行き入会の手続をし、早速に顧方暁先生の初級教室を体験しました。するとその夜の大塚駅への帰り道、自販機で好物のお汁粉を見つけ注意深く少しずつ飲んでみたら、意外にすんなりと飲めました。1回の練功ですが早速に効果が顕れてきたみたいでした。骨折入院中の前半は初級テキストだけを読む毎日、後半は実際に病室で捧気貫頂法を思い出しながら練習しました。

退院してからも大塚教室に通い、自分なりに自宅で毎日練功を続けていましたら、年が明けた1月中旬には肋骨骨折と肺の損傷も完治。2月早々には、高速道路を再び大型バイクで走れるようになり、眼球障害も完全回復したことを実感しました。

昨年12月下旬に始まった第二幕は現在も続いており、自宅や旅先での練功は欠かさないように努めています。幸い当座の病気治しという目的は達せられましたが、さらに自然治癒力を高めたり、健康の領域に近づいたりするには、今後もっと多くの日々が必要となることでしょう。また、宇宙と大自然と生命活動にかかわる智能気功科学にも関心が深いものがあり大いに惹かれるところです。

人生には、予定外のことが起きたりするものではありますが、自分なりに今後の人生シナリオの中に智能気功を重要な軸として据えることができることは、とても幸運なことと思っています。