秦皇島本部跡地を訪れて

中国の智能気功本部が石家庄から秦皇島へ移転したのが1992年、周囲を山と川に囲まれ自然豊かな環境にあって、約5000人を収容できる建物に、当時研修や合宿を受けた人は30万人を超えていたそうです。1994年以降は日本から智能気功愛好者が訪れ合宿に参加し、中国の愛好者と練功生活を共にしたり、中国からは指導員の先生が日本に招待され、学院の見学や練功の指導をされるなど、互いに交流が行われていました。

しかし中国では1999年の法輪功事件の影響で、民間の気功団体の組織的な活動が出来なくなり、智能気功も組織を解散しました。解散後は、個人や仲間内で練功を続けている方々がいて、そのおかげで今回お会いする機会に恵まれ、大変貴重な経験をさせていただきました。

旅の最後に、秦皇島の本部があった場所を訪れました。現在は儒教教育を行う秦皇島民族伝統文化学校になっていましたが、建物は当時のまま残っていて今でも使われていたで、懐かしく昔を思い出していました。

 

当時、木々が茂げり憩いの場所だった庭は、一変、校庭になっていましたが、敷地も周囲の環境もそのまま・・・正面の孔子像に一礼して通り過ぎる生徒さん達の礼儀正しい様子が好印象でした。

 

大昔の仙人や達人が気を発見して「これは体に良いようだ」とそれを弟子に伝え、受け継がれてきた気の極意。しだいに限られた一部の人だけでなく、大衆向けへと功法があみだされ、改良、進化を経ながら時代の変化と共に発展してきた気功。

学院長の顧方進先生が、日本で本格的に智能気功の指導を始められてから今年で25年目になりました。心身の健康に欠かせない気功で、子どもや孫やこれから生まれてくる人達も、幸せであるよう願ってやみません。